院長の活動報告

毎月第1木曜日は東京大学病院で血管腫血管奇形の専門外来をしています。 2020/1/10

毎月第1木曜日は東京大学医学部附属病院の形成外科で血管腫血管奇形の専門外来をしています。今月は正月のため第2の1月9日に行ってきました。
血管腫とは血管が増殖して血流が豊富な腫瘍、血管奇形とはからだのある部分で毛細血管・動脈・静脈・リンパ管などの血管が異常な形になったり密集したりして病変をつくるものです。
いずれも治療を行っている医師が限られているため、私がそれを専門としているので、東大で専門外来をやっているというわけです。
今回は、腕の筋肉の中に静脈奇形(静脈がとぐろを巻いて塊をつくっている)があって、とても痛いという患者さんの治療をしました。
行ったのは、硬化剤と呼ばれる薬剤を静脈奇形の血管の中に注射する、硬化療法という治療法です。
腫瘍の治療といえば手術をまず思い描くでしょうが、血管奇形は血管でできているので切ると大量出血することがあり、また、それを切除することでその部分の臓器にダメージを与えることもあり、手術が困難な場合が少なくありません。この硬化療法というのは、切らずに薬剤を注射することで病変を縮小させる治療法です。切らないので、出血もなく周囲の臓器へのダメージも少なく、手術が困難な病変も治療することができ、症状をやわらげることができます。
今回は、超音波で筋肉の中の静脈奇形をみながら、そこに針を刺して薬剤を注入しました。高度な技術、というと大袈裟かもしれませんが、それなりに経験が必要です。
私はこの治療を東大病院などで20年以上やっています。法典クリニックでもできる治療なので、クリニックに治療を受けにいらっしゃる患者さんもいます。

水曜日のクリニックの休診日は、杏林大学で非常勤講師として、同様に血管腫血管奇形の診療をしています。
またいずれ紹介しますね。

産業医として船橋市内の事業所で医療貢献しています。 2019/12/25

12月20日、23日は、それぞれ、私が産業医を務める船橋市内の事業所の安全衛生委員会に出席してきました。
インフルエンザが流行し始め、各事業所では感染予防を安全衛生目標に掲げています。インフルエンザだけでなく、この時期に流行するノロウイルスによる感染性胃腸炎など、流行中の感染症の予防について簡単な講義をしました。手洗い、うがいなどはどこでも耳にしますので、皆さんもよくご存知ですね。十分な休養にバランスのとれた食事も基本。そこで付け加え、の話。
インフルエンザウイルスは、くしゃみなどで患者から空気中に放出された場合、通常の風邪のウイルスよりも空気中に長く浮遊するといわれています(空気感染する)。そしてそれは気温が低く湿度が低いほど長くなります。また、もし口の中にウイルスが侵入した場合、喉の粘膜で免疫力が働いて防御しようとしますが、粘膜が乾燥しているとその免疫力がガタ落ちします。なので、部屋の加湿や、喉をしめらせておくこと、冬場でも適切に水分補給することが大切です。それから、インフルエンザワクチン接種についてですが、流行が始まってからでも遅くありませんし、1度インフルエンザA型に罹った方でも、さらに別のA型やB型のインフルエンザに罹る可能性がありますので、まだ接種していない方は、感染予防や重症化予防のために、ぜひ接種するようにしてください。
ノロウイルス対策については、厚労省のホームページからダウンロードできるリーフレットが分かりやすくてよいです。
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/norovirus/ 参考にしてください。

あと、机の上などを整理整頓しておくこと!空中から落下したウイルスがウイルス溜りを作らないように。皆さん、「5S」って知ってますか?
「整理・整頓・清掃・清潔・しつけ」の5つの言葉の頭文字のSで「5S」です。それぞれの言葉の正確な意味も調べてみてください。なかなかためになりますよ。

中頭病院、獨協医科大学病院で手術してきました。 2019/12/25

12月14日は沖縄市の中頭病院、12月17日は私が非常勤講師をしている栃木の獨協医科大学病院で、出張して手術をしてきました。
私の専門は形成外科ですが、なかでも血管腫血管奇形と小耳症(先天的に耳の形と耳の穴がない)を専門にしています。獨協医科大学では、形成外科の朝戸裕貴教授のもと、耳鼻科の東京医療センター加我君孝教授、竹腰英樹先生と共同で、小耳症の耳の形の形成と同時に耳の穴と鼓膜の形成をする手術をしています。この手術は、朝戸教授が東京大学講師時代に当時東京大学耳鼻科教授だった加我先生と共同で開発された手術で、形成外科と耳鼻科がそれぞれ高度な技術を結集して共同で同時に行うため、世界的にも行っている病院が少なく、日本では獨協医科大学でしかできません。
その技術を私は東大時代に伝授していただき、現在は獨協医科大学で行っています。

中頭病院へは2004年から手術のお手伝いで行っていますが、もとは、形成外科の不足していた沖縄県において、形成外科の立ち上げを私が相談され、当時東京大学形成外科准教授だった現獨協医科大学の朝戸教授にお願いして中頭病院に形成外科を作っていただいたのが始まりです。その縁で今でもほぼ毎月1度朝戸教授とともに手術に行っています。

そんなわけで、クリニックを留守にして皆様にはご迷惑おかけしますが、どうかご理解を!

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